後藤 忠雄
県北西部地域医療センター国保白鳥病院のホームページへようこそ。
私たちの国保白鳥病院は平成27年4月より郡上市国保白鳥病院から県北西部地域医療センター国保白鳥病院と名称を変更いたしました。この県北西部地域医療センターは、郡上市、高山市荘川町、白川村からなる県北西部地域の地域医療を支えるために、 基礎自治体の枠組みを超えて各医療機関が広域的にネットワークを構築して取り組んでいく仕組みです。令和2年4月には岐阜県下初の地域医療連携推進法人である「県北西部地域医療ネット」を設立しさらにその組織基盤強化を図っています。このネットワークには郡上市内では国保白鳥病院、国保和良診療所、国保高鷲診療所、国保小那比診療所、国保石徹白診療所、国保和良歯科診療所、和良介護老人保健施設が含まれ、全体の基幹医療機関として国保白鳥病院が位置付けられています。
さて、時代は少子高齢化人口減少であり、郡上市はその最先端にあるといっても過言ではありません。今までの右肩上がり時代の病院は、どんな地域にも先端医療を持ち込む、あるいは保健医療福祉の様々な分野に投資し一施設ですべてを完結するといった拡大戦略が主でした。国保白鳥病院も白鳥町時代から「町病院」の名称で白鳥町を中心に地域の住民の皆様に愛されて、平成16年の合併により、郡上市北部の地域医療を支える医療機関の一つとしてその役割を拡大し、国保医療機関の理念である「地域包括医療・ケア」の展開を行うべく、保健医療福祉介護さまざまな領域の活動に取り組んできました。しかしいわゆる右肩下がりの時代に突入すると今までの病院運営の考え方ではその存続すら危ぶまれることとなります。医療機関同士が競合するモデルでは立ち行かなくなっているわけです。それぞれの医療機関が担当する地域で果たす役割を明確にして共存していくモデルが求められています。そうした中当院は、地域密着型病院となるべく「地域に住む人すべてが、その人らしく健康で幸せに暮らせるお手伝いをします」という理念のもと、できるだけ地域住民の皆様の日常に近いところで保健医療福祉介護を展開することがその役割であると考えています。人は残念ながら何らかの病気にかかることは避けられず、人生のどこかでより高度な医療が必要になることもあり、そうした場合はより高度医療機関との連携の下で対応させていただくことにはなろうかと思いますが、それ以外の人生の大部分や地域での日常生活の大部分をサポートさせていただくことこそが私たちの役割というわけです。そのためにもごくごく一般的な医療に加え、在宅医療やへき地医療、健康づくりといった分野に積極的に取り組み、こうした活動にたけた総合診療医による病院運営としています。保健医療福祉介護に関するどんなことでも、あなたご自身であってもご家族のことであってもどうぞご遠慮なくご相談ください。
今まで誰もが経験していないような刻々と変化する社会情勢の中で、白鳥病院の進むべき方向を見誤ることなく舵を取っていくことは決して容易なことではないと思いますが、信頼するスタッフたち、私共を支えてくださる住民の皆様のお力をいただいて頑張らせていただこうと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。